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Copacabana

  • 作曲: FELDMAN JACK A, MANILOW BARRY, SUSSMAN BRUCE HOWARD
#洋楽ポップス#ラテン
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Copacabana - 楽譜サンプル

Copacabana|歌詞の意味と歴史

基本情報

Barry Manilowが作曲、Jack FeldmanとBruce Sussmanが作詞した1978年のヒット曲。アルバム『Even Now』からシングル化され、ディスコとポップを横断する躍動的なサウンドで知られる。軽快なラテン系パーカッション、ホーン、覚えやすいメロディが核となり、Manilowの伸びやかなヴォーカルが物語性を強調する。レーベルはArista Records。

歌詞のテーマと意味

舞台はナイトクラブ“Copacabana”。ショーガールのローラ、バーテンダーのトニー、客のリコの三者が織りなす嫉妬と暴力のドラマが描かれる。華やかなショウの裏で破局が起こり、年月を経て孤独に取り残されるローラの姿が哀切に映る。表層は陽気でも、名声と夢の代償、栄光の儚さを対比させるストーリーテリングが本質である。

歴史的背景

楽曲が生まれたのはディスコ最盛期の1970年代後半。ラテンの熱気を帯びたダンス・グルーヴと物語型ポップを結び付け、時代の空気を巧みに捉えた。タイトルはリオの海岸を想起させるが、歌の舞台はニューヨークの老舗クラブ“Copacabana”。実在の名門クラブ文化へのオマージュとしても機能している。

有名な演奏・映画での使用

Manilowの代表的ライブ・ナンバーとして定番化し、多数のカバーや各国語版が生まれた。さらに本曲を軸にしたテレビ映画『Copacabana』(1985年)や舞台版ミュージカルが制作され、物語世界は拡張された。映像作品やイベントでの使用例も多く、大衆文化の場面で継続的に親しまれている。

現代における評価と影響

本曲はManilowのシグネチャーとして位置付けられ、ダンスフロアとシアトリカルな語りを橋渡しした名曲と評価される。1979年にはグラミー賞Best Pop Male Vocal Performanceを受賞。懐かしのディスコ再評価の文脈でも頻繁に言及され、カラオケやDJセットの定番として世代を越えて流通している。

まとめ

陽気なサウンドの裏に悲劇と郷愁を忍ばせた「Copacabana」は、時代の最前線だったディスコを普遍的物語に昇華した。鮮烈なフックと演劇的構成、そして後年の映像化・舞台化まで含め、ポップソングが持つ物語伝達力の可能性を体現する一曲と言える。