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To Love And Be Loved

  • 作曲: CAHN SAMMY,VAN HEUSEN JIMMY
#スタンダードジャズ
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To Love And Be Loved - 楽譜サンプル

To Love And Be Loved|楽曲の特徴と歴史

基本情報

サミー・カーン(詞)とジミー・ヴァン・ヒューゼン(曲)による「To Love And Be Loved」は、1958年公開の映画 Some Came Running のために書かれたポピュラー・ソング。英語歌唱を前提としたラブ・バラードで、フランク・シナトラの録音で広く知られる。現在はジャズ/トラディショナル・ポップ領域で歌われるスタンダードとして扱われることが多い。

音楽的特徴と演奏スタイル

穏やかなテンポで歌詞の語感を生かす抑揚豊かなメロディが持ち味。声のレガートと細やかなダイナミクスが映えるため、ボーカル中心のアレンジに向く一方、ジャズではミディアムのスウィングやボサ・フィールへの置き換えも可能。和声は中庸で、リハーモナイズにも馴染む。

歴史的背景

1950年代後半は、映画とポピュラー音楽が密接に結び付いた時代。カーンとヴァン・ヒューゼンは、この時期シナトラと数多く協働し、物語性の強いラブ・ソングを多産した。本曲もその流れに位置づけられ、劇中のロマンティックなムードを補強する目的で制作された。制作時の詳細資料は情報不明。

有名な演奏・録音

代表例として、フランク・シナトラによる1958年のレコーディングが挙げられる。豊かなストリングスを伴う堂々たる歌唱は、本曲の決定的な解釈として受け止められてきた。映画 Some Came Running での使用が原初の文脈であり、他アーティストの著名録音やチャート実績の細部は情報不明。

現代における評価と影響

今日ではアメリカン・ソングブック的な文脈で参照され、ジャズ・クラブやコンサートで取り上げられる機会もある。過度な技巧を求めず、言葉と旋律の自然な流れを重んじるため、シンガーの解釈力が試されるレパートリーとして評価されている。学術的評価や新版資料の有無は情報不明。

まとめ

映画由来の抒情的ラブ・ソングとして生まれ、シナトラの名唱で定着した「To Love And Be Loved」。端正なメロディは時代を超えて歌い継がれ、ジャズ/ポップ双方の現場で柔軟に生きる。詳細史料には未解明点も残るが、その普遍的な情感は今なお魅力的だ。