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Everything Must Change

  • 作曲: IGHNER BENARD
#洋楽ポップス
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Everything Must Change - 楽譜サンプル

Everything Must Change|楽曲の特徴と歴史

基本情報

本作はベナード・イグナー(IGHNER BENARD)が作曲・作詞したジャズ/ソウル・バラード。初出は1974年、クインシー・ジョーンズのアルバム『Body Heat』に収められ、イグナー自身の歌唱で広く知られるようになった。以後、ヴォーカル曲としてもインスト曲としても定番化している。

音楽的特徴と演奏スタイル

スローからミディアム・スローのバラードで、濃密なテンションを含む和声進行と、憂いを帯びた旋律が核。下降形のベースや転調を用いたドラマ性が特徴で、エレクトリック・ピアノやフリューゲルホルン、ストリングスを配した70年代的サウンドが相性良い。歌唱ではレガートとダイナミクスの対比が重視され、器楽演奏では空間を生かす間合いが鍵となる。

歴史的背景

70年代前半、ジャズとR&Bのクロスオーバーが進む中で誕生。スタジオ制作の洗練とジャズ語法を融合したプロダクションが受け入れられ、クラブからラジオまで幅広い場で演奏された。普遍的な“変化”を主題にした歌詞は時代を超えて共感を呼び、楽曲の寿命を長くした。

有名な演奏・録音

代表的録音には、クインシー・ジョーンズ『Body Heat』(1974)でのイグナー本人のヴォーカル版が挙げられる。さらに、ランディ・クロフォードはデビュー期のアルバム『Everything Must Change』(1976)で取り上げ、柔らかな解釈で人気を広げた。以降、ジャズ歌手やピアノ・トリオ、サックス奏者などによる多様なカバーが数多く残されている。

現代における評価と影響

現在もジャズ・ヴォーカルの定番レパートリーとして教育現場やオーディションで扱われ、バラード表現やテンション・ヴォイシングの教材として引用されることが多い。配信サービスには世代や国境を越えた多数の録音が並び、ライブ現場でも季節のバラード枠を担う楽曲として重宝されている。

まとめ

名旋律と豊かな和声、普遍的なメッセージ性が結び付いた本作は、時代を超えて演奏者と聴き手に寄り添うジャズ・バラードの標準曲。初学者から上級者まで探求に値する一曲だ。