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O CHRISTMAS TREE もみの木

  • 作曲: PD
#クリスマス#トラディショナル
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O CHRISTMAS TREE もみの木 - 楽譜サンプル

O CHRISTMAS TREE もみの木|歌詞の意味と歴史

基本情報

「O CHRISTMAS TREE(もみの木)」は、原題を「O Tannenbaum」とするドイツ起源のクリスマス・キャロル。旋律はドイツ民謡に基づき、現在広く歌われる歌詞は19世紀に整えられました。作曲者は不詳でパブリックドメイン(PD)。日本では「もみの木」として親しまれ、学校唱歌や合唱、器楽アレンジでも定番。祝祭の場はもちろん、冬の季節感を演出する楽曲として幅広く利用されています。

歌詞のテーマと意味

歌詞は常緑のもみの木を題材に、「変わらぬ緑=誠実さや不変の心」を讃える内容が中心。宗教的礼拝だけでなく、道徳的な美徳や家庭的な温かさを象徴する語り口が特徴です。英語版ではクリスマスの装飾や家族団らんの情景が強調され、季節の喜びと感謝、そして一年を通じた励ましの象徴として描かれます。全文の引用は控えますが、反復するコーラスが覚えやすく、合唱で響きの良い構成です。

歴史的背景

旋律の源流は16世紀のドイツ民謡に遡り、19世紀に入り歌詞が整備され普及しました。広く知られるテキストはErnst Anschütz(1824年)によるものとされ、民謡旋律に新たな言葉を与えたことで、世俗的な冬の歌からクリスマス・シーズンの代表曲へと定着。やがて各国語に翻訳され、英語圏では「O Christmas Tree」として家庭や学校、教会などで盛んに歌われるようになりました。

有名な演奏・映画での使用

合唱団、児童合唱、ブラスバンド、ストリングス編成まで形態を問わず録音多数。ジャズではVince Guaraldi Trioの「O Tannenbaum」が知られ、テレビ特番『A Charlie Brown Christmas』で印象的に用いられました。クラシック寄りの荘厳な合唱からボサノバやポップへの編曲まで幅広く、クリスマス・アルバムの定番として世界中のアーティストに取り上げられています。

現代における評価と影響

公共の場や商業施設のBGM、学校行事、地域のキャロリングなど、季節音楽の中核として揺るぎない地位を確立。著作権フリーの旋律であるため、映像・広告・配信でも扱いやすく、多言語・多文化の文脈で再解釈が進みました。シンプルな和声進行と覚えやすいメロディが編曲の自由度を高め、ローファイ、EDM、シネマティック・オーケストラなど新機軸のアレンジも増えています。

まとめ

「O CHRISTMAS TREE(もみの木)」は、常緑の象徴性と素朴な旋律が世代や国境を超えて歌い継がれる普遍的なキャロルです。歴史的背景と多彩な名演を踏まえ、場面や編成に応じたアレンジで魅力を引き出せる一曲と言えるでしょう。