KinKi Kids

硝子の少年

#邦楽ポップス

硝子の少年 - 楽譜サンプル

『硝子の少年』は、作曲・山下達郎、作詞・竹内まりやによるJ-POP。主な歌唱はKinKi Kidsで、1997年にデビューシングルとして発表された。シャープなビートと都会的なメロディを核に、ポップスの普遍性を備える。キーや詳細な編成、レコーディングの個別クレジットは情報不明。

タイトルの“硝子”は、傷つきやすい心や関係の儚さのメタファー。若さの眩しさと不安、別れの痛みと再生への意志が交差する物語。都市的な情景や時間の移ろいを想起させる語彙が効果的に用いられ、鋭さと甘さが同居する。歌詞全文はここでは紹介しない。

1990年代後半、日本のポップシーンでは新世代のアイドルが台頭。KinKi Kidsはその中心としてデビューし、山下達郎×竹内まりやという稀有な作家コンビがデビュー曲を手掛けたこと自体が話題となった。緻密なソングライティングと高い歌唱力が結びつき、同曲は広く知られる存在となった。

代表的な録音はKinKi Kidsによるオリジナル・シングル。以降、同グループのコンサートや音楽番組で繰り返し披露され、定番曲として定着した。映画やドラマ、CMでの使用については情報不明。作曲者・山下達郎による商業リリース音源でのセルフカバー有無も情報不明。

完成度の高いメロディ、構築的なアレンジ、情緒豊かな詞世界が三位一体となり、今なお“初期代表曲”として語られることが多い。90年代J-POPの美学を体現する一曲として、配信時代にも新規リスナーを獲得。回顧特集でも継続的に参照される存在だ。

山下達郎の職人的メロディに竹内まりやの言葉が響き、KinKi Kidsのフレッシュなボーカルが結晶化させた『硝子の少年』。傷つきやすさと強さの両義性を洗練されたポップスの器で描いた名曲で、発表から年月を経ても色褪せない魅力を放ち続ける。