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大野克夫バンド

太陽にほえろ! メイン・テーマ

太陽にほえろ!

  • 作曲: 大野 克夫
#映画音楽
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太陽にほえろ! メイン・テーマ - 楽譜サンプル

太陽にほえろ! メイン・テーマ|作品の特徴と歴史

基本情報

大野克夫が作曲した「太陽にほえろ! メイン・テーマ」は、日本テレビ系ドラマ『太陽にほえろ!』のオープニングを飾る代表的なインストゥルメンタル。1972年の放送開始とともに広く知られるようになり、長期シリーズの中で編曲や録音の更新が重ねられた。太いサックスの主旋律と躍動的なリズムが、刑事ドラマの疾走感と緊張感を端的に描き出す名曲として定評がある。

音楽的特徴と表現

テンポの良い8ビートを基盤に、力強いドラムとベース、歯切れよいギター、ブラスのリフが層を成し、頂点でサックスが鋭く突き抜ける。短いモチーフを反復しながらダイナミクスを拡張する構成は、追跡や対峙といった映像の起伏に高い同期性を持つ。マイナー調のフレーズとシンコペーションが緊張を生み、要所のブレイクやドラムフィルが画面転換の「合図」として機能する点も特徴的。録音ごとにテンポや編成のニュアンスが差し替えられ、同一モチーフでも表情を変える柔軟性を備える。

歴史的背景

1970年代初頭、日本のテレビ界ではアクション性の高い刑事ドラマが台頭し、音楽にも即効性と記憶性が求められた。本作はその要請に応え、視聴者の耳に一撃で番組世界を刻印するテーマとして機能。シリーズの継続に合わせてテンポやオーケストレーションの異なるバージョンが制作され、時代の音響トレンドを映しながら、核となるモチーフは一貫して維持された。結果として、番組と楽曲が相互にブランドを高め合う関係を築いた。

使用された映画・舞台(該当時)

本テーマはテレビドラマ『太陽にほえろ!』(日本テレビ系)のオープニングや劇伴の要所で使用。各話のトーンに合わせたミックス違い・尺違いも用意され、導入、緊迫シーン、アイキャッチなど場面ごとに最適化された。映画や舞台での使用については情報不明。

現代における評価と影響

放送終了後も、テレビ特番やイベントでのBGM、吹奏楽・ビッグバンド・ロックバンドによるカバーの定番として生き続ける。耳に残るサックスの旋律は、刑事ドラマの記号そのものとして語られることが多く、日本のテレビ音楽史における金字塔としてしばしば言及される。サウンドトラックの再発や配信で新世代のリスナーにもアクセスが広がり、メディアを越えて世代横断的な支持を得ている。

まとめ

映像と完璧に噛み合う即効性、記憶に焼き付くモチーフ、時代に応じた更新性。三拍子が揃った「太陽にほえろ! メイン・テーマ」は、テレビドラマ主題音楽の模範であり続け、今なお強い存在感を放つ。