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QUEEN

We Will Rock You

  • 作曲: MAY BRIAN HAROLD
#洋楽ポップス
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We Will Rock You - 楽譜サンプル

We Will Rock You|歌詞の意味と歴史

基本情報

Queenの代表曲で、作曲はギタリストのBrian Harold May。1977年のアルバム『News of the World』に収録された。足踏みと手拍子を多重録音した“ドンドン・パン”のビートと、終盤だけ鳴るエレクトリック・ギターという大胆な構成が特徴。リード・ボーカルはFreddie Mercuryで、短い尺ながら観客参加型の設計によりライブで圧倒的な存在感を放つ。しばしば『We Are the Champions』と続けて演奏され、ペアで認知されている。

歌詞のテーマと意味

歌詞は、路上の若者から成長した大人、老年へと視点が移りつつ、自己主張と連帯感が増幅していく流れを描く。複雑な物語よりも、群衆が同じリズムを踏み鳴らし、声を合わせる快感を最大化するための簡潔なフレーズが中心。社会に打ち勝つ強さ、劣勢でも怯まない姿勢、そして観客とバンドが一体化する祝祭性が核にある。

歴史的背景

1977年当時のQueenは大規模ツアーを重ね、会場全体が自然発生的に合唱する現象を受けて、観客参加を前提にした楽曲を志向。Mayはスタジオで多数の足踏みと手拍子を重ね、巨大なスタジアムの響きを人工的に作り出した。アルバムでは直後に『We Are the Champions』が配置され、勝利の賛歌へ接続する構図が確立。発表後、世界的なヒットとなり、定番のコンサート・ナンバーとなった。

有名な演奏・映画での使用

スポーツ会場での入場曲・チャントとして世界中で親しまれ、得点シーンやタイムアウト時の定番BGMとなっている。Queen自身の名演としては、1985年のLive Aid(ロンドン・ウェンブリー)での力強いコール&レスポンスが象徴的。映画では『ロック・ユー!(A Knight’s Tale)』の冒頭や、『ボヘミアン・ラプソディ』でのライブ再現など、多数の作品・CMで使用例が見られる。

現代における評価と影響

単純明快なリズムと群衆合唱の設計は、スタジアム・アンセムの教科書とされ、ロック以外のジャンルや学校教育、マーチングでも応用される。多くのアーティストがカバーやサンプリングを行い、2000年代以降もメディア露出が途絶えない。Queen楽曲を用いたジュークボックス・ミュージカル『We Will Rock You』の題名にもなり、作品名そのものが文化的記号として独り歩きしている。

まとめ

観客と一体になるために設計されたシンプルな構成が、時代と場所を超えて機能し続ける稀有な楽曲。足踏みと手拍子、短いコールだけで巨大な連帯を生むその仕組みは、今なおスポーツやエンタメの現場で生きている。