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坂本九

レッツ・キス・ジェンカLETKIS

  • 作曲: LEHTINEN RAUNO VAEINAEMOE
#歌謡曲
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レッツ・キス・ジェンカLETKIS - 楽譜サンプル

レッツ・キス・ジェンカLETKIS|楽曲の特徴と歴史

基本情報

「レッツ・キス・ジェンカLETKIS」は、フィンランドの作曲家ラウノ・レヒティネン(表記:LEHTINEN RAUNO VAEINAEMOE)によるダンス曲。日本では「ジェンカ」の名で親しまれ、タイトルの“LETKIS/Letkajenkka”は踊りの呼称に由来する。原曲はインストゥルメンタルとして知られ、各国で歌詞付き版も派生したが、本稿では器楽曲としての性格に焦点を当てる。作詞者や初演年の詳細は情報不明。

音楽的特徴と演奏スタイル

最大の魅力は、ラインダンスのステップに合致する跳ねるビートと、覚えやすい反復型メロディ。明快な主題が短いフレーズ単位で展開し、誰でも口ずさめる。編成は吹奏楽、ブラスバンド、サックス・セクション、アコーディオン、エレキギターなど幅広く適応可能で、ユニゾンとオブリガートの対比が映える。テンポは軽快、長短のブレイクで踊りのキメが作りやすい。

歴史的背景

この曲はフィンランドの伝統舞曲ジェンカ(シュティーチ系の国民的ダンス)をポップに再構成した存在で、1960年代前半に欧州各地で流行。列になって横に進むステップが特徴で、日本でも「ジェンカ・ブーム」と呼ばれるダンスの波がテレビや学校の行事を通じて広がった。インストゥルメンタルゆえに言語を問わず受容され、各国で題名や表記が混在した点も特徴的である。

有名な演奏・録音

代表的な録音としては、作曲者本人の指揮・編曲による演奏を起点に、各国レーベルから“Letkis”名義の器楽シングルが多数リリースされた事例が知られる。加えて、“Let’s Kiss”などのタイトルで歌詞を付したバージョンも普及し、ダンス用シングル、学校用アレンジ譜、吹奏楽版など多様な形で再生産が進んだ。具体的な歌手・編曲者の網羅的リストは情報不明。

現代における評価と影響

今日でも、地域のレクリエーション、子ども向けダンス、ブラスやマーチングの定番レパートリーとして生き続けている。ステップが簡単で集団参加に適しているため、イベントの導入曲として採用されやすい。メディアや広告での使用例は時期・国により異なり一概には言えないが、1960年代のダンス・クレイズを象徴する軽快曲としての評価は揺るがない。

まとめ

「レッツ・キス・ジェンカLETKIS」は、伝統舞曲の楽しさをポップな器楽に落とし込んだ普遍的ダンス・トラックである。構造のシンプルさと編成の自由度が世界的ヒットの要因となり、今日まで教育・レクリエーション分野で定着した。史資料の一部は情報不明ながら、誰もが輪に入れる開放性こそが、この曲の最大の遺産だと言える。