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I Saw Her Standing There

  • 作曲: LENNON JOHN WINSTON, MCCARTNEY PAUL JAMES
#ビートルズ#洋楽ポップス
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I Saw Her Standing There - 楽譜サンプル

I Saw Her Standing There|歌詞の意味と歴史

基本情報

1963年に発表されたビートルズの代表曲で、UKデビュー作『Please Please Me』のオープニングを飾る。作曲はLennon–McCartney、プロデュースはGeorge Martin。小気味よいカウントインと躍動感あるロックンロールが特徴。米国では「I Want to Hold Your Hand」のB面でも発売された。

歌詞のテーマと意味

ダンスフロアで相手に心を奪われた語り手が、高鳴る鼓動のままに手を取り合う瞬間を描く。比喩を過度に弄さず、喜びと衝動をストレートに伝えるのが核。合いの手的なコーラスや拍の強調が、恋の勢いとライヴの熱をそのまま封じ込めている。青春の刹那を祝祭として捉える視点が魅力だ。

歴史的背景

ハンブルク/リバプール時代の場数で鍛えたレパートリーを基盤に、R&Bとチャック・ベリー系の語法を吸収して結実。アルバムの集中的な録音セッションで収められ、冒頭曲としてバンドの勢いを可視化した。米国でのカップリング展開も相まって、国境を越えた人気拡大の一翼を担い、初期快進撃を象徴する存在となった。

有名な演奏・映画での使用

初期ライヴの定番曲として繰り返し演奏され、バンドの切れ味を示すショウケースとなった。1974年にはジョン・レノンがエルトン・ジョンの公演にゲスト参加し本曲を披露したことでも知られる。映画での具体的な使用例の詳細は情報不明。カバーは多く、ティファニーが題を変えたバージョンも広く親しまれている。

現代における評価と影響

オープニングのカウントインはロック史の象徴的瞬間として語り継がれ、バンド演奏の教科書的ナンバーと評価される。シンプルなコード進行と躍動するベースは、ガレージ、パワーポップ、ポップ・パンクまで広く影響を及ぼした。現在もセッションの常套曲、カヴァーの定番として世代を超えて演奏され続けている。

まとめ

「I Saw Her Standing There」は、若い恋の昂ぶりをスタジオに生々しく刻んだ初期ビートルズの決定打。録音、構成、演奏が簡潔に噛み合い、熱量と普遍性を兼ね備えたロックンロールとして今なお鮮烈だ。初期作品の魅力を知るうえで欠かせない一曲と言える。