LA PUÑALADA
- 作曲: CASTELLANOS ALVES HORACIO ANTONIO
#タンゴ

LA PUÑALADA - 楽譜サンプル
LA PUÑALADA|楽曲の特徴と歴史
基本情報
LA PUÑALADA(ラ・プニャラーダ)は、ウルグアイの作曲家CASTELLANOS ALVES HORACIO ANTONIO(Pintín Castellanos)作のミロンガ。題は「短剣の一突き」を意味し、ダンスで親しまれる代表的インスト曲として知られる。初出年や初演の詳細は情報不明だが、リオ・デ・ラ・プラタ圏で広く定着した。
音楽的特徴と演奏スタイル
活発な2拍子系リズムに、ハバネラ由来のシンコペーションが絡む典型的ミロンガ。短いモチーフの反復と変奏、バンドネオンとヴァイオリンの掛け合い、ピアノのオスティナート、明瞭なベースが推進力を生む。8小節単位の構成と強い終止で踊りやすい。編成はオルケスタから小編成まで自在。
歴史的背景
ミロンガはモンテビデオとブエノスアイレスに根差し、アフロ系音楽やハバネラの影響を受けて発展した舞曲様式。本作はその語法を端的に示し、ウルグアイ出身の作曲家による重要な貢献を物語る。作曲・出版の正確な経緯は情報不明だが、実演現場で早くから定番化した。
有名な演奏・録音
本作は多数のオルケスタ・ティピカ、バンドネオン独奏、ギター合奏、室内編成などで継続的に録音がある。初録音や決定的名演の特定は情報不明だが、テンポ設定や編曲の差で性格が大きく変わり、舞踏会(ミロンガ)でも頻繁に選曲される。
現代における評価と影響
現在も世界各地のタンゴ・コミュニティで定番曲として愛奏され、ダンスのレッスンやステージの盛り上げに重宝される。教育現場ではミロンガのリズム語法を学ぶ教材としても有用で、ジャズ/フォルクローレ系の越境的アレンジも数多い。
まとめ
強靭なビートと覚えやすい旋律を兼ね備えた「LA PUÑALADA」は、器楽曲としての完成度が高い。成立史の詳細は情報不明ながら、踊りやすさと表現の幅で、演奏家とダンサーの双方をいまなお魅了し続ける名曲である。