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ジェリー 藤尾

遠くへ行きたい

  • 作曲: 中村 八大
#歌謡曲
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遠くへ行きたい - 楽譜サンプル

遠くへ行きたい|歌詞の意味と歴史

基本情報

「遠くへ行きたい」は、中村八大が作曲し、永六輔が作詞した日本の歌。1962年に発表され、ジェリー藤尾の歌唱で広く知られるようになった。のちに同名のテレビ旅番組のテーマ曲として定着し、世代を超えて親しまれている。ジャンルは昭和期の歌謡曲に位置づけられる。

歌詞のテーマと意味

歌詞は、見知らぬ土地へと心誘われる気持ちを、素朴で口ずさみやすい言葉で描く。日常から一歩離れ、自由に歩き出す意志と、旅がもたらす自己の刷新への期待が核にある。逃避よりも好奇心と希望を前面に出し、静かなメロディとともに普遍的な旅情を呼び起こす。

歴史的背景

作詞家・永六輔と作曲家・中村八大による名コンビは、1960年代に数々のスタンダードを生んだ。本作は1962年、テレビ番組「夢であいましょう」の“今月のうた”として紹介され、ジェリー藤尾の歌でヒット。1970年には読売テレビ制作の紀行番組「遠くへ行きたい」のテーマに採用され、長期にわたり放送とともに浸透した。

有名な演奏・映画での使用

オリジナルの歌唱で知られるのはジェリー藤尾。以後、番組の使用に合わせて時代ごとのアレンジや多数の歌手によるカバーが生まれ、合唱や器楽編成のための編曲も見られる。映画での具体的使用例は情報不明。テレビでは主題歌・挿入歌としての継続的な露出が知名度を支えている。

現代における評価と影響

旅への憧れを端的に示すメッセージと親しみやすい旋律により、現在も定番曲として広く認知されている。長年のテレビ放送で接点が保たれ、リリースやステージでの再演・カバーを通して新しいリスナーにも届き続けている。シンプルながら奥行きのある詞曲が時代を超える要因だ。

まとめ

「遠くへ行きたい」は、シンプルな言葉と穏やかなメロディで“どこかへ踏み出す力”を伝える名曲である。1962年の誕生からテレビ番組のテーマとしての定着まで、その歩み自体が日本の大衆音楽史の一側面を映す。オリジナルと各種アレンジを聴き比べ、楽曲の普遍性を味わってほしい。