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アーティスト情報なし

Midnight Mood

  • 作曲: ZAWINUL JOSEF
#スタンダードジャズ
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Midnight Mood - 楽譜サンプル

Midnight Mood|楽曲の特徴と歴史

基本情報

Midnight Moodは、ジョー・ザヴィヌル(ZAWINUL JOSEF)作曲のインストゥルメンタル。歌詞および作詞者、初出年は情報不明。タイトル通り夜想的なムードを湛え、バラードとして取り上げられることが多い。近年は小編成のジャズ・セットで安定した人気を保ち、スタンダードとして扱われる場面も見られる。

音楽的特徴と演奏スタイル

メロディは静かに始まり、余韻を活かす長い音価と滑らかなラインが特徴。和声は機能和声を基盤に、テンションや代理和音で色彩を変える解釈がしやすい。テンポはルバート導入からのミディアム・スローが定番で、ソロ・ピアノ、ギター・デュオ、トリオ編成まで幅広く適応。終盤に向けてダイナミクスを徐々に広げる構成が好まれる。

歴史的背景

ザヴィヌルは1960年代にキャノンボール・アダレイ楽団で台頭し、その後ウェザー・リポートを共同結成。ソウルフルな歌心と先鋭的なサウンドの両輪で知られる。本曲は、その作家性のうち抒情面を強調する側に位置づけられ、電化以前から続く“歌う旋律”の美学を体現する。作曲・発表の詳細な来歴は情報不明。

有名な演奏・録音

代表的な録音についての確定情報は情報不明だが、ピアノやギターの名手による繊細なバラード解釈が多数存在する。ソロ・ピアノではペダルを深めに用い余韻を際立たせる手法、コンボではベースが持続音で支えつつ、ドラムはブラシ中心で空間を残す設計がよく聴かれる。作曲者自身による公式録音の位置づけも情報不明。

現代における評価と影響

現在でも深夜帯のセットやアンコールで重宝され、即興の語り口や音色選択のセンスを測る“耳の曲”として評価されることがある。教育現場でも、レガートなフレージング、内声処理、テンション・コントロールの実践教材として有用。録音技術の進化により、微細な残響や間の表現がいっそう重視される傾向も強まった。

まとめ

Midnight Moodは、過度な技巧ではなく響きと間で語るジャズ・バラード。来歴の詳細は情報不明ながら、演奏者の解釈次第で多彩に表情を変える懐の深さが魅力だ。静謐な夜更けの空気をまとい、今後も長く愛奏されるだろう。