ピンク・レディー
UFO
- 作曲: 都倉 俊一
#歌謡曲

UFO - 楽譜サンプル
UFO|歌詞の意味と歴史
基本情報
「UFO」は、ディスコの躍動感を日本の歌謡曲に落とし込んだ代表作。作曲は都倉俊一、作詞は阿久悠。1977年にピンク・レディーが発表し、彼女たちの代表曲として広く知られる。軽快なビートとシンセを軸に、耳に残るフックと視覚的な振付が結びついた総合的ポップソングである。
歌詞のテーマと意味
タイトルのUFOは、不可解でつかみどころのない恋や相手の言動を示す比喩として機能する。主人公は幻想に惑わされず主体性を保とうとし、甘さと警戒の間で揺れる気分を、短いフレーズと強いコーラスで描く。科学語のポップな響きと都会的な孤独感が交差するのも特徴だ。
歴史的背景
1970年代後半、日本でもディスコの影響が拡大。都倉俊一は4つ打ちのグルーヴやシンセを導入してアイドル歌謡を刷新した。作詞家・阿久悠との黄金コンビは物語性と強力なサビで大衆性を獲得。「UFO」は1978年の日本レコード大賞で大賞を受賞し、時代を象徴する一曲となった。
有名な演奏・映画での使用
ピンク・レディーのパフォーマンスは、頭上で円を描く“UFOポーズ”などの振付と一体化し、テレビ歌番組で強烈な印象を残した。以後、多くの歌番組やコンサート、カバーで受け継がれ、振付は定番化。映画での顕著な使用については情報不明である。
現代における評価と影響
昭和歌謡とディスコの幸福な融合例として語られ、カラオケやダンス企画でも定番。耳に残るコーラス、間奏のブレイク、呼応する振付は、日本のポップ・アイコンの作り方を示す教科書的モデルだ。リバイバルのたびに再評価が進んでいる。
まとめ
「UFO」は、楽曲・歌詞・振付・メディア露出が高密度に結びついた総合芸術的ポップ。ディスコの言語を日本語の歌謡に調和させ、キャラクター性を明確に打ち出した。発表から歳月を経ても鮮烈なフックは色褪せず、国民的ヒットとして記憶され続ける。