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ピンク・レディ

カルメン'77

  • 作曲: 都倉 俊一
#邦楽ポップス#歌謡曲
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カルメン'77 - 楽譜サンプル

カルメン'77|歌詞の意味と歴史

基本情報

「カルメン’77」は、都倉俊一作曲・阿久悠作詞によるピンク・レディーのシングル(1977年発表)。スペイン・オペラのヒロイン名を冠し、情熱と危うさを象徴するキャラクターを借景にした日本の歌謡ポップである。ダンスと一体のパフォーマンスで知られ、テレビ露出を通じて広く浸透した。

歌詞のテーマと意味

歌詞は、自由奔放で誘惑的な「カルメン」像をメタファーに、恋の駆け引きと自立心を描く。相手を翻弄する強さと、破滅をも恐れない情熱が同居し、都会的な夜の気配と異国情緒が重なるのが特徴。直接的な物語よりも、イメージ喚起で感情を高める設計が取られている。

歴史的背景

1970年代後半の日本では、振付と楽曲が緊密に結びつくアイドル歌謡が台頭。阿久×都倉の黄金タッグは、劇的なメロディと言葉の強度で時代を牽引した。本作もラテン風味のアレンジとドラマティックな展開で、耳と目の両面から訴求するスタイルを確立した一曲と位置づけられる。

有名な演奏・映画での使用

代表的な演唱はピンク・レディー本人のテレビ/ステージでのパフォーマンス。闘牛士を想起させるポーズやキレのある振付が印象的で、楽曲イメージを視覚的に補強した。映画・ドラマ等での顕著な使用については情報不明。網羅的なカバー情報も現時点では情報不明。

現代における評価と影響

今日でも、異国情緒をポップに昇華した企画性と、耳に残るフックの強さが評価される。テーマ性・詞曲・振付を統合する制作手法は、その後のアイドル/J-POPにおけるトータルプロデュース志向の先駆例として参照されることが多く、歌謡ポップ史の重要曲として語られる。

まとめ

カルメン’77は、古典のキャラクターを現代的ポップへ転写し、強いイメージとダンスで大衆性を獲得した作品である。作品背景や意図を知ることで、比喩の巧みさとアレンジの色彩感がより立体的に浮かび上がる。詳細なチャート成績などは情報不明だが、存在感は今も鮮明だ。