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Bring It On Home to Me

  • 作曲: COOKE SAM
#R&B#洋楽ポップス
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Bring It On Home to Me - 楽譜サンプル

Bring It On Home to Me|歌詞の意味と歴史

基本情報

1962年、RCA Victorからシングルとして発表。作曲・作詞はSam Cooke。ゴスペルのコール&レスポンスを取り入れた力強いソウル/R&Bで、コーラスにはLou Rawlsが参加している。スタジオ録音はシンプルなリズム隊にピアノとホーンを重ね、クックのボーカルを際立たせる。全米チャートでトップ20入り、R&Bチャートでも上位となった代表曲だ。

歌詞のテーマと意味

別れた恋人に「もう一度戻ってきてほしい」と懇願する内容。過ちを悔い、誠実さを誓い直す語りに、応答するコーラスが感情のうねりを増幅する。繰り返されるフレーズが切迫感を生み、赦しと和解への強い希求が核心となる。説得ではなく心情の吐露で引き寄せる点が特徴。

歴史的背景

クックはゴスペル・グループ出身で、教会音楽の語法を世俗ポップへ橋渡しした先駆者。本曲はその方法論が結晶した初期ソウルの金字塔で、R&Bからソウルへと音楽地図が塗り替わる局面を象徴する。録音日・細部クレジットの一部は資料により差異があり、本稿では情報不明として扱う。

有名な演奏・映画での使用

名カバーは数多く、The Animalsが英ロック流儀でアレンジ、Otis Redding & Carla Thomasはデュエットで取り上げたことで知られる。ライブの定番曲としても息長く演奏され、映画やドラマの挿入歌に用いられる例も多いが、個別の作品名は情報不明。

現代における評価と影響

ローリング・ストーン誌の「史上の名曲」リストにも選出されるなど評価は堅固。コール&レスポンスを活かす編曲、自然なダイナミクス、語り口の抑揚はソウル・バラードの教科書となり、シンガーの解釈次第で感情の幅が広がる。ストリーミング時代でも再発見が進み、世代を超えて聴かれている。

まとめ

切実な祈りをゴスペル的高揚に昇華した普遍のラブソング。サム・クックの表現力とソウルのエッセンスを知る入門曲として強く推したい。