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THE BLUE HEARTS

リンダリンダ

  • 作曲: 甲本 ヒロト
#邦楽ポップス#歌謡曲
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リンダリンダ - 楽譜サンプル

リンダリンダ |歌詞の意味と歴史

基本情報

「リンダリンダ」は、パンク・ロックバンド、ザ・ブルーハーツの代表曲。作詞・作曲は甲本ヒロト。1987年に発表され、メジャーデビュー・シングルとして広く知られる。疾走感あるギター、ベース、ドラムの編成にストレートなボーカルが乗る歌もの作品で、ライブでの定番曲でもある。ジャンルはパンク・ロック。

歌詞のテーマと意味

歌詞は、欠落や劣等感を抱えた語り手が、それでも誰かをまっすぐに愛し、叫ぶように肯定する姿を描く。比喩とリフレインを最小限の言葉で繰り返すことで、理屈を越えた衝動と連帯感を生む構造が特徴。個人の恋愛感情でありながら、社会や周縁にいる者へのエンパワメントとして受け取られてきた点が、この曲の普遍性を支えている。

歴史的背景

1980年代半ばの日本インディー/パンク・シーンから台頭したザ・ブルーハーツは、ストリート感覚の楽曲で注目を集め、本作の発表を機に全国的な支持を得た。派手な技巧よりもシンプルなコード進行と一体感のあるコーラスを重視する姿勢は、当時の商業ポップとは一線を画し、多くの若者に新鮮に響いた。

有名な演奏・映画での使用

本曲は学校の文化祭や軽音部で頻繁に演奏されるほか、2005年の映画『リンダ リンダ リンダ』(山下敦弘監督)で劇中バンドが披露したことで新世代にも再注目された。テレビ番組やスポーツ会場のBGMとして用いられることも多く、観客の合唱を誘うフックの強さが実演での魅力を高めている。

現代における評価と影響

今日では、日本のロック/パンクを語るうえで欠かせないスタンダードとして引用されることが多い。ギター初心者の定番レパートリーであり、カラオケでも世代を超えて歌われる。簡潔な構成で強烈な記憶を残すソングライティングは、多くの後続バンドに「少ない言葉とコードで最大の感情を伝える」手本を示し、国内外のカバーやオマージュを生んでいる。

まとめ

シンプルな音と言葉で、個と社会を同時に鼓舞するアンセム。「リンダリンダ」は、1987年の誕生以来、ライブの現場と日常の場面の双方で鳴り続け、今なお更新される共感のコアを持った稀有なロックナンバーである。