ピンク・レディ
モンスター
- 作曲: 都倉 俊一

モンスター - 楽譜サンプル
モンスター|歌詞の意味と歴史
基本情報
都倉俊一が作曲、阿久悠が作詞した「モンスター」は、1978年にピンク・レディーが発表したシングルとして広く知られる。4つ打ちディスコの推進力とブラス/ストリングスが映える歌謡曲で、怪物モチーフとキレのある振付をセットで提示した総合的ポップ・エンタメ。初出の細部データは情報不明。
歌詞のテーマと意味
歌詞は“怪物”の恐怖像を、恋の昂揚や抗いがたさへ重ねる比喩で描写。脅かしとユーモアを交互に配し、観客とのコール&レスポンスを想定した語り口が核となる。過剰な恐怖ではなくスリルを遊ぶ視点が貫かれ、強いビートと相まってダンスフロア的な高揚を持続させる構成だ。
歴史的背景
1970年代後半、日本ではディスコ歌謡が台頭。阿久悠×都倉俊一の名コンビは数々のヒットを連発し、「モンスター」もその只中で誕生した。海外ディスコの質感を歌謡フォーマットへ移植し、テレビ主導のアイドル文化とダンス志向を接続した、時代性の象徴的ナンバーである。
有名な演奏・映画での使用
代表的演奏はオリジナル歌唱・ピンク・レディーのテレビ出演やコンサート。怪物の手ぶりを取り入れたシンクロ振付は視覚的記号として浸透し、以後のパフォーマンス解釈の基準となった。映画での使用は情報不明だが、歌番組や特番での再演はたびたび行われ、記憶の更新が続いている。
現代における評価と影響
現在も昭和歌謡・アイドル史を語る際に頻繁に参照され、楽曲と振付の一体設計、物語性、耳に残るフックという三要素の好例として評価される。カラオケや回顧ライブでも定番化し、世代を超えて認知が継続。編成の層の厚さとテンポ設計がステージ映えを生む点も指摘される。
まとめ
強靭なビート、鮮烈なフレーズ、記号化された振付が結びついた1978年のヒット歌謡。「恐怖を遊びに転化する」発想が時代の空気と合致し、現在も舞台映えするレパートリーとして息長く愛される。細部データに情報不明はあるが、作品の存在感は揺るぎない。