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My One And Only Love

  • 作曲: WOOD GUY B
#スタンダードジャズ
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My One And Only Love - 楽譜サンプル

My One And Only Love|楽曲の特徴と歴史

基本情報

「My One And Only Love」は、作曲: WOOD GUY B、作詞: Robert Mellin による1952年発表のポピュラー・バラード。現在はジャズ・スタンダードとして広く演奏される。歌詞は唯一無二の相手への献身と深い愛情を静かに歌い上げる内容で、濃密なロマンティシズムが特徴。テンポはバラードが基本で、演奏キーは歌手・演奏者により異なる。

音楽的特徴と演奏スタイル

旋律は大きな跳躍とロングトーンを併せ持ち、息の長いレガートで歌い上げると映える。和声はII–V進行や半音階的な動きを含み、コードの色合いが豊か。導入で自由なテンポのルバートを置き、その後4/4で落ち着いたスウィングないしストレート・フィールへ移行する演奏が一般的。テナーサックスとヴォーカルによるデュオ的な絡みも好まれる。

歴史的背景

1950年代初頭のアメリカン・ポピュラー歌曲の流れの中で生まれ、発表後まもなくジャズ・ミュージシャンに取り上げられて定番化した。ブロードウェイ出自ではなく独立したポップ楽曲だが、その洗練されたメロディと濃密な抒情性が、ビバップ以降の表現にもよく適合し、クラブやラジオで支持を集めた。

有名な演奏・録音

代表的な録音としては、1963年のJohn Coltrane & Johnny Hartman による共演盤がよく知られ、端正なバラード解釈の範となっている。1953年のフランク・シナトラの録音も早期の名唱として評価が高い。以後も多くの歌手や管楽器奏者がレパートリーに加え、スタンダード曲集の必須トラックとして定着した。

現代における評価と影響

現在でもジャズ・ライヴのバラード枠やレコーディングで頻繁に選ばれ、音大やワークショップの教材としても扱われる。歌詞の日本語訳や解釈は多岐にわたるが、核となるテーマは“唯一の愛”の誓いで一貫。派手さはないが、高度な呼吸コントロールとサウンドづくりが要求されるため、表現力の試金石とみなされている。

まとめ

豊麗なメロディと深いロマンで聴き手を包む本曲は、時代を超えて愛されるバラードの典型である。作曲: WOOD GUY B/作詞: Robert Mellin の手による普遍的名曲として、現在も世界各地で演奏され続けている。