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My Love

  • 作曲: MCCARTNEY LINDA LOUISE,MCCARTNEY PAUL JAMES
#ビートルズ#洋楽ポップス
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My Love - 楽譜サンプル

My Love|歌詞の意味と歴史

基本情報

「My Love」は、作曲者MCCARTNEY LINDA LOUISE,MCCARTNEY PAUL JAMESによるバラードで、Wings名義として1973年に発表。アルバム『Red Rose Speedway』に収録され、シングルは全米Billboard Hot 100で1位を獲得。ポール・マッカートニーが妻リンダに捧げた愛の歌として広く知られ、シンプルで覚えやすいメロディと豊かなストリングスが調和した代表曲のひとつである。

歌詞のテーマと意味

歌詞は一人称で、揺るぎない愛と支え合いを誓うメッセージが核となる。大仰な比喩よりも、親密で率直な語り口が中心で、相手への安心感と献身を丁寧に表現。明解なメロディラインと穏やかなハーモニーが、言葉の優しさを際立たせる。華美な技巧に頼らず、普遍的な愛の確かさを伝えることで、世代を超えて共感を呼ぶ構造になっている。

歴史的背景

ビートルズ解散後、ポールがWingsとして独自の音楽的地平を切り拓いていた初期の時期に生まれた。ロックとオーケストラの融合を洗練させ、ソフトロック的な質感を帯びたアレンジが特徴的。ギタリストのヘンリー・マカロックによる情感豊かなソロは名演として語り継がれ、楽曲全体の叙情性を高める重要な要素になっている。

有名な演奏・映画での使用

Wingsのコンサートで定番として演奏され、ライヴ版は『Wings over America』(1976)でも確認できる。以降もポール・マッカートニーのソロ公演でしばしば取り上げられ、観客とのコール&レスポンスを生む名場面を形成してきた。映画での象徴的な使用については情報不明だが、テレビ放送やトリビュート公演で取り上げられる機会は多い。

現代における評価と影響

「My Love」は、ポールのメロディメイカーとしての才覚を示すバラードの代表格として評価が定着。結婚式や記念日の定番曲として親しまれ、多数のアーティストによるカバーも生んだ。ストリングスを活かした柔和なサウンド設計は、後続のポップ・バラードにおける編曲の指標ともなり、今日でもプレイリストやストリーミングで安定した支持を得ている。

まとめ

普遍的な愛を率直に歌い上げた「My Love」は、時代を超えるメロディと端正なアレンジで、ポール&リンダの創作コンビの魅力を鮮やかに刻んだ一曲である。私的な思いを万人の感動へと昇華させた手腕は、今なお色あせず、ポピュラー音楽史におけるラブ・バラードの金字塔として位置づけられている。