あなたのポケットにスタンダードの楽譜集をソングブック12keyに移調できる楽譜アプリ「ソングブック」

Sting

Englishman In New York (Full Version)

  • 作曲: SUMNER GORDON MATTHEW
#洋楽ポップス
App StoreからダウンロードGoogle Playで手に入れよう
← 楽曲一覧に戻る

Englishman In New York (Full Version) - 楽譜サンプル

Englishman In New York (Full Version)|歌詞の意味と歴史

基本情報

Englishman In New York (Full Version) は、スティングことSUMNER GORDON MATTHEWが作曲・作詞し、1987年のアルバム『...Nothing Like the Sun』で発表、翌年にシングル化された楽曲。艶やかなソプラノ・サックス(ブランフォード・マルサリス)と軽やかなリズムが特徴で、都会的な空気感を纏う。Full Versionの表記は、ラジオ・エディット等との区別を示す場合があるが、厳密な仕様差は情報不明。

歌詞のテーマと意味

主人公はニューヨークで暮らす英国人。礼節や矜持、周囲に迎合しない生き方を示しながら、異文化の中で自分らしさを保つ姿を描く。モデルは英国人作家クエンティン・クリスプで、彼の生き様に触発されたとされる。フックは自己肯定と多様性の尊重を端的に訴え、80年代以降のアイデンティティ議論とも響き合った。直接的なスローガン性と品位ある語り口が共存するのが魅力。

歴史的背景

ポリス解散後、ジャズ系プレイヤーと組んだスティングが、ニューヨークの多文化環境から受けた刺激を作品化した時期に生まれた。1987年のアルバム収録版が基準だが、1990年にはベン・リーブランドによるクラブ向けリミックスが欧州で再ヒットし、曲の再評価を後押しした。クエンティン・クリスプは80年代に米国へ移住しており、その出会いが直接的な着想源となった。

有名な演奏・映画での使用

代表的なのはアルバム版と1990年のリミックス。以後のツアーでも定番曲として頻繁に演奏され、オーケストラ編成によるセルフ・リアレンジでも知られる。特定の映画・ドラマへの明確なタイアップ情報は情報不明だが、テレビやイベントでの露出は多く、都市の洗練や異文化の交差を象徴する楽曲として扱われることが多い。

現代における評価と影響

ジャズの語法を取り入れたポップ・ソングとして、ソプラノ・サックスの印象的なリフと軽妙なスウィング感が高評価。移民やマイノリティの経験を普遍化したメッセージは、今日のダイバーシティ論にも親和的で、多くのアーティストにカバーや引用の形で受け継がれている。ストリーミング時代になっても再生され続け、スティング屈指の代表曲として定着した。

まとめ

Englishman In New York (Full Version) は、洗練されたサウンドと芯のあるメッセージを併せ持つ名曲。異文化の中で品位を保ち、自分らしく生きるという普遍的なテーマが、時代を越えて共感を生む。エディット違いの詳細は情報不明だが、原曲の本質的な魅力は不変である。