CYNDI LAUPER
Time After Time
- 作曲: HYMAN ROBERT,LAUPER CYNDI

Time After Time - 楽譜サンプル
Time After Time|歌詞の意味と歴史
基本情報
「Time After Time」は、シンディ・ローパーとロブ・ハイマンの共作によるポップ・バラード。1983年のアルバム『She's So Unusual』収録、1984年にシングル化。プロデュースはリック・チャートフ、レーベルはエピック。ローパーの代表曲として世界的に知られる。
歌詞のテーマと意味
歌詞は、不安や迷いに寄り添い「何度でも支える」という約束を語る内容。時間や時計のイメージが反復され、距離が生じても結びつきが続くことを示す。主人公は強さと脆さを併せ持ち、直接的な告白よりも余白を生かした表現で普遍的な共感を生む。恋愛に限らず、家族や友情にも通じる包容力を持つ点が長く愛される理由だ。
歴史的背景
制作はアルバム期の共作セッションで進み、ハイマンのキーボードとローパーのメロディが核となった。先行ヒットに続く1984年のシングルとして発売され、米Billboard Hot 100で1位を獲得。MTV時代を象徴するミュージック・ビデオも広くオンエアされ、ローパーのアーティスト像を“元気なポップ”だけでなく“情感豊かなバラード”へと拡張した。
有名な演奏・映画での使用
ジャズ界ではマイルス・デイヴィスのカバーが名演として知られ、以降もポップス、R&B、アコースティック、合唱まで編成を問わず取り上げられてきた。映画やドラマ、CMでの使用例も多いが、個別タイトルは情報不明。別れや再会、自己再生を描く場面で感情を支える曲として定評があり、世代を超えて記憶に残る存在感を放つ。
現代における評価と影響
シンセとクリーン・ギター、控えめなドラムマシンが生む余白の多い音像は、80年代以降のポップ・バラード像を方向づけた。シンプルなコード運びと記名性の高いメロディは世代を超えて歌い継がれ、カバーやステージの定番として機能。プレイリスト文化においても“やさしさ”や“エモーショナル”を象徴する楽曲として高頻度で選ばれている。
まとめ
「Time After Time」は、派手さよりも真心と時間のモチーフで聴き手を結びつける普遍性を備えた名曲。初出から年月を経ても色あせず、親密なメッセージとやわらかなサウンドが、日常のささやかな瞬間に寄り添い続ける。ローパーを世界的スターへ押し上げた決定打であり、今なお数多の解釈を生み出す現代的スタンダードである。