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Bridge Over The Troubled Water

  • 作曲: SIMON PAUL
#洋楽ポップス
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Bridge Over The Troubled Water - 楽譜サンプル

「Bridge Over The Troubled Water|歌詞の意味と歴史」

基本情報

Simon & Garfunkelの代表曲「Bridge Over The Troubled Water」(日本題:明日に架ける橋)は、作曲・作詞ともにPaul Simonによるバラード。1970年に同名アルバムからシングルとして発表され、リードボーカルはArt Garfunkelが担当。ピアノを核にした荘厳なアレンジと、終盤に向けて広がるオーケストレーションが特徴で、世界的なヒットを記録した。

歌詞のテーマと意味

歌詞は、困難に沈む相手へ“波立つ水に橋を架ける”と誓う慰撫と支援のメタファーで統一される。自己犠牲・共感・信頼の表明を静謐な語り口で重ね、ゴスペル由来の慰めのイメージが強く漂う。恋愛に限定せず、友情や社会的弱者への連帯にも読める普遍性があり、聴く者の状況に応じて意味が拡張する点が長寿命の理由となっている。

歴史的背景

1960年代末の米国は公民権運動やベトナム戦争で不安が高まっていた。Paul Simonはゴスペルのスタイルから着想を得て、癒しと連帯のメッセージをポップ・フィールドに持ち込んだ。本作を含むアルバムはデュオ最後のスタジオ作となり、楽曲は1971年のグラミー賞で年間最優秀レコード/年間最優秀楽曲などを受賞。時代の空気と個人的な慰めを結ぶ象徴的名曲として位置づけられた。

有名な演奏・映画での使用

Aretha Franklinのカバーは原曲のゴスペル性を前面に押し出し、高い評価を獲得。Elvis Presleyもステージで取り上げている。Simon & Garfunkelは1981年のセントラル・パーク公演で堂々と披露し、代表的ライブ版として知られる。映画・ドラマでの具体的な使用作品名は情報不明だが、追悼やチャリティの場で歌われる機会が多い。

現代における評価と影響

本作は“史上最高の曲”系の各種リストの常連で、世代やジャンルを越えて歌い継がれている。ピアノ主導の壮麗なバラードという設計は、ポップとゴスペルの橋渡しとなり、多くのシンガーが表現力を試す標準曲として機能。配信時代においても新たなカバーやテレビ番組での再解釈が続き、メッセージの普遍性が改めて評価されている。

まとめ

「Bridge Over The Troubled Water」は、慰めと希望を高い音楽性で結晶化した普遍的バラード。精緻な作曲とガーファンクルの名唱、時代と共鳴したメッセージが結びつき、半世紀を超えても色褪せない指標的名曲である。