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Without You

  • 作曲: HAM PETER WILLIAM, EVANS THOMAS
#洋楽ポップス
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Without You - 楽譜サンプル

Without You|歌詞の意味と歴史

基本情報

本作は英国バンドBadfingerのPete Ham(HAM PETER WILLIAM)とTom Evans(EVANS THOMAS)作のバラード。初出は1970年のアルバム『No Dice』。1971年のHarry Nilsson版が米英1位とグラミー(最優秀男性ポップ・ボーカル)受賞、1994年のMariah Carey版も世界的ヒットとなった。作詞者は作曲者と同一で、原曲の言語は英語。

歌詞のテーマと意味

別離による喪失を、直接的な言葉で訴える失恋バラード。比喩を抑えた語り口と、サビで一気に広がる旋律が切迫感を生む。「相手の不在では生きられない」という断絶を普遍化し、世代や文化を越えて共感を集めてきた。ピアノ主体の伴奏と大きなメロディ弧が、吐露される感情の振幅を効果的に支えている。

歴史的背景

制作では、HamとEvansの別々の楽曲断片を統合して完成したことが知られる。Apple RecordsからのBadfinger版を、Nilssonが壮大なバラードへ再解釈して国際的成功へ導いた。彼のボーカル表現とオーケストラルなサウンドが曲の潜在力を引き出し、1990年代にはMariah Careyがパワー・バラードとして再提示。以後、世代を越えて歌い継がれる定番曲となった。

有名な演奏・映画での使用

代表的録音はNilsson(1971)とMariah Carey(1994)。前者はピアノとストリングスのドラマ性、後者は力強いベルト唱法と終盤の高揚が持ち味。ほかにAir SupplyやShirley Basseyなど多数がカバーし、多言語での翻案も多い。映画・ドラマでの具体的使用作品は情報不明。

現代における評価と影響

本曲は“解釈が名曲を更新する”好例として語られる。パワー・バラードの規範となり、オーディション番組やコンサートの定番。シンプルな和声進行と大きな旋律弧は歌唱表現を試す題材として重用され、各国のシンガーが自らのスタイルで再解釈してきた。名カバーが重なることで作品の寿命が延びた代表例でもある。

まとめ

Without Youは、Badfingerの創作を起点にNilssonとMariah Careyの解釈が重なり、普遍的失恋バラードとして確固たる地位を得た。率直な言葉と胸を打つメロディ、劇的な構成が、時代と歌い手を越えて響き続ける。映画での使用の詳細は現時点では情報不明。