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(CROSS THE) HEARTLAND

  • 作曲: MAYS LYLE D,METHENY PAT
#スタンダードジャズ
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(CROSS THE) HEARTLAND - 楽譜サンプル

「(CROSS THE) HEARTLAND|楽曲の特徴と歴史」

基本情報

「(CROSS THE) HEARTLAND」は、Pat MethenyとLyle Maysの共作によるインストゥルメンタル。1979年、ECM RecordsのPat Metheny Group作品「American Garage」に収録された。演奏はPat Metheny(g)、Lyle Mays(keyboards)、Mark Egan(b)、Dan Gottlieb(ds)。録音場所や正確な日程は情報不明だが、アルバム全体と同様にECMの制作体制下で完成している。歌詞は存在せず、正式な作詞者も情報不明。

音楽的特徴と演奏スタイル

軽快なビートに乗る伸びやかな主題、ギターとシンセのユニゾン/ハーモニー、明快な和声進行が核となる。クリーンでサステイン豊かなギター・トーンと、Lyle Maysのシンセ・レイヤーが広がりを作り、テーマ提示—展開—再帰という構成で推進力を保つ。リズム・セクションはロック的なドライブ感を担い、即興パートでも旋律性を重視するのが特徴だ。

歴史的背景

本曲が収められた「American Garage」は、前作「Pat Metheny Group」(1978)に続く時期の作品で、グループのサウンドが明確化していく過程に位置づけられる。ジャズとロックを横断する後期1970年代の潮流の中で、聴きやすさと演奏の機動力を両立させた点が注目された。チャート成績や受賞歴の詳細は情報不明。

有名な演奏・録音

代表的な録音は1979年のスタジオ版で、各種再発や配信で現在も入手可能。公式な別テイクや映像作品での収録状況、また映画・テレビ等での使用例については情報不明である。ライブに関する網羅的な公式リリースの有無も情報不明だが、初期レパートリーを象徴する曲としてしばしば言及される。

現代における評価と影響

鮮烈な主題とエネルギー感は、Pat Metheny Groupのキャラクターを理解する入口として取り上げられることがある。ギターとキーボードの緊密なアンサンブル、旋律志向の即興、ロック的躍動感の融合は、フュージョン系バンドのアレンジ作法の参照点となり、分析記事や教育現場でも話題に上る。

まとめ

「(CROSS THE) HEARTLAND」は、明快なメロディと推進力でグループの魅力を凝縮したインストゥルメンタルである。制作や公開の詳細に不明点はあるものの、1979年作「American Garage」を代表する一曲として現在も聴かれ続けている。