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LOPSY LU

  • 作曲: CLARKE STANLEY MARVIN
#スタンダードジャズ
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LOPSY LU - 楽譜サンプル

LOPSY LU|楽曲の特徴と歴史

基本情報

LOPSY LUは、ベーシスト/作曲家スタンリー・クラーク(Stanley Marvin Clarke)が書いたインストゥルメンタル。初出は1974年のアルバム『Stanley Clarke』で、歌詞は存在しない。ジャズとファンクを架橋するフュージョン期の代表曲として知られ、エレクトリック・ベースが主役を担う。

音楽的特徴と演奏スタイル

強靭なグルーヴを生む反復的なベース・リフを核に、リズムセクションの推進力とアンサンブルのダイナミクスで聴かせる。ベースは低域のリフと中高域のメロディックなフレーズを往復し、明瞭なアタックとレガートを織り交ぜて表情を付ける。ハーモニーはモーダルな停滞感とファンク的アクセントが共存し、コール&レスポンスの応酬やタイトなブレイクが印象的。ライブではテンポや展開の伸縮で熱量が高まる。

歴史的背景

1970年代前半、クラークはリターン・トゥ・フォーエヴァーで頭角を現し、並行してソロ活動を拡大。LOPSY LUはその過渡期に生まれ、即興性とロック/ファンクのビートを統合したフュージョン潮流の中で、ベースが旋律と推進力を併せ持つ役割を示した。

有名な演奏・録音

基準となる音源は1974年作『Stanley Clarke』のオリジナル・テイク。以降、クラーク自身のライブで継続的に演奏され、各種ライブ盤や映像作品にも収録されてきた。多くのベーシストがステージや学習レパートリーとして取り上げる。映画・ドラマでの使用は情報不明。

現代における評価と影響

エレクトリック・ベースがフロントに立つフュージョン曲の典型として、研究・演奏の対象となり続ける。リフの反復から発展的即興へ移る設計は、アンサンブル運用や音色づくりの教材として有用で、多くのベーシストにレパートリーとして定着している。

まとめ

LOPSY LUは、1970年代フュージョンのエッセンスを凝縮したクラークの代表作。重心の低いグルーヴと自在な即興、ベース主導の構図が冴え、今なおライブを躍動させる一曲である。