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You'd Be So Nice To Come Home To

  • 作曲: PORTER COLE
#スタンダードジャズ
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You'd Be So Nice To Come Home To - 楽譜サンプル

You'd Be So Nice To Come Home To|楽曲の特徴と歴史

基本情報

『You'd Be So Nice To Come Home To』は、コール・ポーターが映画『Something to Shout About』のために作曲・作詞した楽曲。1940年代に発表され、恋人のもとへ帰る喜びを描くボーカル曲として知られ、のちにジャズ界で広く定番化した。

音楽的特徴と演奏スタイル

端正で記憶に残る旋律と、切なさを帯びたAセクションと開放感あるブリッジの対比が魅力。機能的なコード進行は即興に適し、ミディアム〜ミディアムアップのスウィングが一般的。ボサノヴァ化やバラード解釈も多く、ボーカルと器楽いずれにも映える。

歴史的背景

出自はハリウッドのミュージカル映画。公開後にポピュラー・ソングとして浸透し、ナイトクラブやラジオを通じて広まった。初演場面の演者や細部の制作経緯には情報不明の点がある。

有名な演奏・録音

名演の蓄積が本曲の地位を確立した。エラ・フィッツジェラルドはコール・ポーター曲集で端正な歌唱を披露。サラ・ヴォーンはスキャットとレンジでドラマを加える。チェット・ベイカーは歌とトランペットで親密なニュアンスを示し、アート・ペッパー『Meets The Rhythm Section』は疾走感ある器楽名演として著名。

現代における評価と影響

現在はリアルブック等に収録される標準レパートリー。教育現場やジャムで頻繁に扱われ、語り口重視のボーカル解釈からハードバップ的アプローチまで幅広い。映画の枠を越え、単独曲としての強度が評価されている。

まとめ

映画発のポピュラー曲として生まれ、ジャズ・スタンダードへ昇華した一曲。洗練と普遍性を併せ持ち、解釈の自由度が演奏者の個性を引き出す。