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In Her Family

  • 作曲: METHENY PAT
#スタンダードジャズ
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In Her Family - 楽譜サンプル

In Her Family|楽曲の特徴と歴史

基本情報

「In Her Family」はPat Metheny作曲のインストゥルメンタルで、Pat Metheny Group『Still Life (Talking)』(1987年)に初収録。アルバムの終曲として配置され、静謐な余韻で全体を締めくくる。歌詞は存在せず(ワードレス・ヴォイスあり)。録音場所や曲長などの詳細は情報不明。

音楽的特徴と演奏スタイル

スローテンポのバラード。クリーントーンのギターとピアノが繊細に呼応し、持続音のシンセやコーラス的ハーモニーがゆっくり広がる。メロディは簡潔な動機の反復で構築され、ダイナミクスを段階的に拡張。華やかなソロよりもテクスチャーの変化でクライマックスを築く設計が特徴。ワードレス・ヴォイスは言葉の意味を持たず、祈りのような陰影を付与する。

歴史的背景

1980年代後半のPat Metheny Groupは、ジャズを基盤にブラジル系リズム感やミニマルな反復、電子楽器を融合して独自の語法を確立した。『Still Life (Talking)』は「Minuano (Six Eight)」「Last Train Home」などとともに、開放感と内省を併置する作りで評価され、「In Her Family」はその内省面を象徴する。作曲クレジットはPat Metheny。制作工程の詳細は情報不明。

有名な演奏・録音

代表的な音源は1987年のオリジナル録音。以後の公式ライブ盤や映像、映画・TVでの使用例は情報不明。市販スコアや公式編曲の有無も情報不明。ただし、ギター、ピアノ、ベース、ドラムにコーラスやシンセを加える編成で再現しやすい。

現代における評価と影響

静かな高揚感と透明なハーモニーは、Methenyのバラード美学を示す基準点として親しまれている。配信で容易に聴け、アルバム体験の文脈で評価が高い。受賞歴・チャート情報は情報不明だが、長年にわたりファンに支持されるレパートリーである。

まとめ

派手さよりアンサンブルの呼吸で情感を描く抒情的インスト。『Still Life (Talking)』の締め括りとして、成熟したPat Metheny Groupの核を示す一曲といえる。